早稲田自由スクールのBLOG
先日、柏市社会福祉協議会の方々をお招きし、視覚擬似体験を実施しました。
この活動は、視覚障害を持つ方々が日々直面する困難や工夫を自分たちの体で感じ、理解を深めることを目的として行われました。
目隠しをして白杖を使いながら室内や階段を歩く体験は、子どもたちに多くの学びと気づきを与えてくれました。
「うわ〜すごく怖い…ちゃんと支えててね」
「あ、音が変わった!見えなくても音の違いで今いる場所がわかるかも」
「ゆっくりで大丈夫だよ〜肩を持ってね、9時の方向に進むよ」
視覚が遮断されると、普段は何気なく歩いている場所も驚くほど不安定に感じられました。
白杖で床や物の感触を確かめながら慎重に進むものの、杖だけではすべてを把握することは難しく、自然と周囲の音や人の声に意識を向けるようになりました。
声が方向や状況を教えてくれる「地図」のように感じられ、安心感を与えてくれました。
視覚以外の感覚や、人とのコミュニケーションの大切さを改めて実感しましたね。
子どもたちはこの体験を通して、視覚障害を持つ方々が日常でどれほど周囲のサポートや工夫を必要としているかを知ることができました。
また、視覚に頼らず生活することがどれほど難しいかを痛感すると同時に、それ以外の感覚を活かすことの重要性も学びました。
音や触覚、人とのつながりを通じて新しい「視点」が生まれましたね。