早稲田自由スクールのBLOG
先日、情報リテラシー教材を活用して学習しました。
目的は、「不確かな情報から惑わされないためにはどのような考え方が大切なのか」学習するためです。
まずは、「動物園からライオンが逃げた」フェイクニュースについて、実際に拡散された写真を見ながら、「どこがおかしいと感じるか」をみんなで話し合いました。
このフェイクニュースは、2016年の熊本地震直後にXに投稿され、2万件以上のリツイートと、熊本市動植物園への100件以上の問い合わせを引き起こした、とされています。
子どもたちからはこんな意見が出ました。
「ライオンが目の前にいるのに、こんな近くで撮影するなんておかしい!」
「信号の形が少し変だね。横断歩道も何か違う」
「歩道にアルファベットが書いてあるよ。撮影した場所は本当に日本なのかな?」
それぞれの観察力や視点の違いを活かしながら議論することで、写真の中に潜む矛盾点や不自然さを見つけることができました。
次は、3~4人のグループに分かれて、ゲームによる取材体験を実施しました。
未確認生物に関する情報が真偽を問わず人々の間で拡散され、社会に興味や混乱を与える中事件の情報を集めながら、「ツチノコ騒動」の真相を探ります。
自分の意見を伝えるだけでなく、他のメンバーの考えにも耳を傾けることで、異なる視点から物事を考えることができました。
子どもたちは、この学習を通じて情報を鵜呑みにせず冷静に判断する重要性や、多角的な視野を持つことの大切さを改めて実感したようです。
デジタル社会における責任ある行動を考え、情報とより賢く向き合えるよう実践していきましょう!