早稲田自由スクールのBLOG
先日、柏市社会福祉協議会の皆さまやボランティアスタッフの方々のご協力のもと、「車いす体験」を実施しました。
今回の目的は、車いすを利用する方の気持ちを知り、適切な声かけや支援の仕方を学ぶことです。
まずは室内での自走体験。
車いすに乗り、自分でタイヤを回しながらコーンを左右交互に避けて進むコースに挑戦しました。
まっすぐ進むつもりでも思うように曲がれなかったり、少しの力加減で進む方向が変わったりと、最初は戸惑う場面も。
それでも「右手を強く押して左に曲がるんだ!」「スピードを出しすぎるとコントロールが難しい」といった気づきを得ながら、少しずつコツをつかんでいました。
次は実際に屋外へ。
今度は介助する側、される側の両方を体験しました。
平坦な道ではスムーズに進めても、段差があると途端に難易度が上がります。
「後ろ向きに降りた方が安全」「段差の前で『行くよ』と声をかけると安心できる」など、実践を通して学ぶことがたくさんありました。
坂道では、介助する側は腕に力が入り、介助される側は「思ったよりスピードが出る!」「後ろに倒れそうで怖い」と、普段意識しない利用者の視点を実感する場面も。
最後の振り返りの時間では、「一人の時、坂道はどうしたらいいか?」「困っている人がいたら、まずは『お手伝いしましょうか?』と声をかけてみようと思った」といった積極的な質問や感想が出ました。
実際に乗ってみる、押してみるからこそ、気づけることがたくさんあったようです。
ただ知識として学ぶのではなく、実際に体験することで得られる学びの深さを改めて感じました。
この経験を、日常生活の中でも生かしていけると素敵ですね。
ご協力いただいた皆さま、お忙しい中本当にありがとうございました。