早稲田自由スクールのBLOG
今回の参加者は運営者、不登校経験者Kさん(大学生)含め7名。
小・中・高校生の保護者の方、お子さまご本人にご参加いただきました。

※許可をいただいて、掲載しています
~Kさんのお話より抜粋~
【自分について】
・二度の不登校を経験
・元々、「集団の中の1人」として見られること、一括りにされることに違和感や嫌悪感を
抱いていたため、例えば学校内で
「もう女子は(掃除・片付けなどの作業が)終わっているのに、男子はまだ終わっていない」と
言われると辛かった
・人の頼みを断れない性格上、何かと頼られることが多かった(今は「断る」ことも徐々にできるようになってきた)
【親や学校との関わり】
・不登校初期は、「校門まで行ってみない?」「修学旅行だけでも参加してみないか」「保健室登校」などの提案があったが、本人にとってはプラスにならず、続かなかった
・「千葉県子どもと親のサポートセンター」へ相談に行くようになり、親も子も良い変化が出て、心にゆとりが出てきた
・小学生の時は、家で親と勉強をし、中学生になってからは自主的に勉強をしていた
【進路】
・不登校の期間、将来への焦りが出始めたことにより、自ら勉強に励むようになっていった
・高校も大学も「ここに決めた」と自分自身で選択をし、迷いはなく後悔もしていない
また、Kさんはご自身のお母さまにもお話を聞いてくださったようで、
Kさんのお母さまが「当時、子どものためにと思ってやっていたことは、実は自分(親)のためにしていたことだったと気づいた」と話していたそうです。
このお話に、参加者の皆さまも「わかる」と大きく頷き、共感されていました。
お子さまと向き合う時間は大切ですが、「自分と向き合う時間」を作ることもとても大切なことです。
早稲スクでの語り愛の時間も、その1つの手立てとして活用していただけたら幸いです。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
最後に、
大人は子をきちんと「個」として受け止めて見ること
子が辛さや不安を感じ、困っているときは選択肢を提示し、例え全てにNOという答えを出しても、その意思決定を認め受け止めること
これらは、不登校という状況に限らず、子どもとの関わりや成長支援において、改めてとても大切なことだと思いました。